28.9.12

大阪中央郵便局を巡る裁判について(3)


■大阪中央郵便局は重要文化財の指定に値するか

何度も繰り返しますが、原告らは国に対して、大阪中郵を重要文化財に指定することを求めています。従って、大阪中郵が重文指定に値するかどうかが、当然大きな争点となってきます。実際、原告の訴状や準備書面は大量の論拠を示して、その紙幅の多くを大阪中郵の価値について、すなわち日本の近代建築史において、最も重要な建築のひとつであることを示すことに費やしています。
しかし、裁判ではこの点は争点となっていません。なぜなら、被告である国が全く反論してこないからです。

平成6年に文化庁内の文化財保護審議会にて了承された、重要文化財の指定に関する方針を定めた資料があります。そこには近代の建造物の指定に関して下記の基準を定め、いずれかひとつに該当することを指定の方針としています。

a. 近代化遺産(建造物等)の総合調査の結果、重要性が認められたもの
b. 近代和風建築総合調査の結果、重要性が認められたもの
c. 建築学会・土木学会等の主要な学会で価値が認められているもの
d.地方公共団体が独自に調査、保存、活用等の措置をとった結果、新たに価値が判明したもの

大阪中郵は、a.c. の2つに該当します。a. については、「大阪府近代化遺産(建造物等)総合調査報告書(2007)」で、「戦前のモダニズム建築の最高峰として評価される建築である」と書かれています。c. については、これまで日本建築学会が4度に渡って、公式に保存要望書を出しています。
大阪中郵が重文に値する価値を有することは、文化庁自ら定めたこの基準からいっても、明らかなのです。
国側は、大阪中郵の指定に関しては、これまで一度も文化審議会に諮問されたことがない事実をもって、原告団の主張に対する唯一の反論としています。しかしこれは言い換えれば、非常に高い価値が明らかである大阪中郵を一度も諮問に出さなかった、文化財行政の怠慢、文部科学大臣の裁量違反を、自ら示す結果となっています。

※次回からは、裁判の最新の状況についてレポートします。

8 件のコメント:

  1. 明治建築研究会23:18

    保存問題tw12・10・03
    9」大阪中央郵便局庁舎を巡る裁判について(1)「大阪中央郵便局を守る会」のメンバーでもある専門家5名が6月に裁判を起こしてから、3ヶ月が経ちました。裁判の進行はゆっくりで、今のところ大きな展開はありません。しかしこの間、多くの方から今回の裁判はよくわからないという指摘をいただきました

    10」大阪中央郵便局を守る会2.そこであらためて、今回の裁判について、現在の状況も含めて、何度かに分けてご報告していきたいと思います。要旨をできるだけ明快に書きたいと思いますので、詳細については曖昧な部分があるかもしれませんが、ご容赦ください。

    11」大阪中央郵便局3国を相手にした裁判であること。今回の裁判では、建築に関する専門家が、国(文部科学省)に対して旧大阪中央郵便局庁舎(以下、大阪中郵)を重要文化財に指定することを求めています。大阪中郵を所有する郵便局(株)や、その持株会社である日本郵政(株)を訴えたものではありません

    12」大阪中央郵便局を守る会4.従って、解体工事の中止を直接求めるものではありません。現在も、郵便局(株)は解体工事を進めることが可能です。この裁判は、国が大阪中郵を重要文化財に指定することによって、解体を止めようとしています。

    13」大阪中央郵便局を守る会5.なぜ、直接解体を止める裁判をしないのか。私たちや原告の直接の目的は、大阪中郵の解体工事を止めることです。しかし保存活動をする一般市民や、専門家の立場では、解体中止を求める訴えを起こすことは、法律上非常に困難です。裁判では「原告適格」、

    14」大阪中央郵便局を守る会6つまりそもそも裁判を起こす資格があるのかどうかが大きな問題となります。資格がないと判断されればその訴えは棄却されてしまいます。一般市民や専門家が建築物の解体を止める訴えを起こすことは、非常に難しいのが現状です。解体に対して直接の利害関係にないというのが理由

    15」大阪中央郵便局を守る会7.そこで弁護団と相談をし、専門家として、国を相手に義務付け訴訟を起こすことにしました。この方法が簡単だというわけでは決してありません。原告適格が大きな課題であることは変わりませんが、この方法に可能性があると判断したのです。

    16」大阪中央郵便局を守る会8.裁判を起こすのが遅いのではないか。解体工事が始まってから裁判を起こしても遅いのではないか、という指摘をよく受けます。それは全くその通りです。裁判を起こすのであれば、もっと早く提訴すべきでした。しかし、守る会では、先に述べた原告適格の問題があるため、

    17」大阪中央郵便局を守る会9.裁判に訴えることができないと思っていたのです。しかしいよいよ解体工事が始まり、本当に何もできないのかと弁護士に相談したところ、行政訴訟法の改正により、義務付け訴訟が可能になったことを知りました。原告適格の問題は依然ついて回りますが、

    18」大阪中央郵便局を守る会10.解体工事の中止を直接求める裁判よりは、可能性が高いと判断して提訴に踏み切ったのです。争点について繰り返しますが、守る会の直接の目的は大阪中郵の解体を止めることです。しかしこの裁判ではそれに加えて、このような歴史的建築物が次々と解体されていく背景にある、

    19」大阪中央郵便局を守る会11.より根本的な問題に対しても問題提起をしたいと考えました。仮に大阪中郵の解体が止まったとしても、文化財保護を巡る根本的な問題が解決しない限り、また同じことが繰り返されるからです。それが、このような裁判の方法を取った、一番の理由といえるかもしれません。

    20」大阪中央郵便局12原告適格。裁判の争点は大きく2つです。まずひとつめは、先ほどから繰り返し述べている原告適格の問題。建築の専門家が、国に対して重要文化財指定を求める義務付け訴訟を起こす資格があるかどうか。法解釈を詳しく述べることはできませんが、従来は専門家には原告適格はないとする

    21」大阪中央郵便局を守る会13解釈が一般的で現在もその考えは強く残っています。一方、原告適格を認めるべきだという主張も近年は多く見られます。新しい訴訟法のもとで、専門家の原告適格についてどう考えるか、判断は定まっていません。本裁判では被告である国側は、この原告適格の問題を強く訴えて、

    22」大阪中央郵便局を守る会14.裁判そのものを退けようとしています。重要文化財の指定を定めた文化財保護法は、このような専門家の利益を規定するものではない、というのが主な理由です。これに対する反論は説明が長くなるので今回は省きますが、基本的な考え方として、

    23」大阪中央郵便局を守る会15.重要文化財の価値を明らかに有する建築が解体されようとしているにも関わらず、国が何も動こうとしないとき、その価値を最もよく知る専門家ですら、何も訴えることができないというのは、日本の文化財を守るという観点からみて、明らかに不合理ではないでしょうか。

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  2. 明治建築研究会23:15

    保存問題tw12・10・04
    9」東京都港区元赤坂のビル工事現場で先月、第2次世界大戦中に米軍が投下したとみられる不発弾(焼夷弾)が発見。爆発の危険はなく、今月中旬にも陸上自衛隊などが撤去予定~昭和史の生き証人として、貴重な歴史資料は、後世に悔いを残さないよう正しく評価して、資料館などで、教材として保全活用を!

    12」旧大宜味村役場(設計・清村勉)公共建築物としては、県内初の本格的な鉄筋コンクリート造の建築物で、大正14年に竣工。意匠的に沖縄の気候・風土を十分に考慮に入れ、特に台風による風圧を軽減するため、八角の平面形状。かけがえのない歴史遺産を、国の文化財にして保全活用されるよう要望します

    13」西のレンガ外壁復元、ダイビル本館の建て替え進む。東では東京駅の赤レンガ復元が話題だが、西の大阪でもタイル張りの外壁を持つ由緒正しいビルが復元。大阪市中之島で建て替えが進むダイビル本館~かけがえのないダイビルの、保全活用を要望してのに、耐震補強で、何故、実物が保存できなかったのか?

    14」ダイビルの約90年前が復元されたタイルの低層部と近代的なガラス張りの高層部という新旧がマッチした新本館は、周りの景観にも違和感なく溶け込む、旧ビルのランドマークを引き継ぐビルに。旧本館の正面玄関にあった「鷲と少女の象」を再現する彫刻部分が創建当初の姿に再現。歴史建築の保存が重要だ

    15」解体前の旧ダイビルは、ネオ・ロマネスク様式の名作として評価が高。歴史的建造物の保存という見地から取り壊しを惜しむ声が。渡辺節が設計した旧ダイビル本館は大正14年に完工、地上8階、地下1階、当時としては西日本随一のビル~正しく評価して、何故、文化財にして保全活用が出来なかったのか?

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  3. 明治建築研究会22:21

    保存問題tw12・10.10
    1」ノーベル賞に繋がる人類に貢献し、喜ばれる、凄い研究に比べれば、近現代建築、戦争遺構などの保存などは、影が薄い。それでも、半世紀近く、批判、無視されながらも、保存の声を挙げ続ている。昔に比べ保存の流れは、少しは変わってきているが、最近は、文化財級、文化財指定までも安易に破壊、大問題

    5」松代大本営建設の新資料。戦争の舞台裏生々しく。太平洋戦争末期に米軍の空襲から逃れるため、天皇や政府機関の移転先として建設が進められた「松代大本営」(長野市)で、現場のナンバー2だった陸軍の工事主任が当時記したメモ帳が7日までに見つかった。貴重な昭和史の資料として保存・展示を要望!

    6」建設をめぐる軍や行政機関の公文書は残っているが、研究者によると、内情をよく知る人物の私的な記録が明らかになるのは初めて。軍部内の意思疎通や、物資、人手不足に悩む様子など、戦争の舞台裏が生々しく。96歳で亡くなった吉田栄一氏で、当時は建技大尉、東京帝大卒~資料として、大切に保存を!

    7」植民地時代の済州「洞窟陣地」日本人と売却交渉。資金難に陥っていた「済州戦争歴史平和博物館」は9日、東京で先月30日に日本人と売却に関する覚書を締結。覚書には同博物館は要請があった場合、カマオルム洞窟陣地などのユネスコ世界文化遺産登録について積極的に協力をと~事実なら素晴らしいが?

    8」この日本人は、旧日本軍によってつくられた済州市翰京面の「カマオルム洞窟陣地」(国家登録文化財第308号)などがある同博物館の建物、敷地、資料などを買い取り、国連教育科学文化機関世界文化遺産へ登録することを目指す。~旧満州の戦争遺構についても、戦争遺構研究会が、世界遺産を要望中です

    9」博物館のイ・ヨングン館長は「カマオルム洞窟陣地を日本の文化財として世界文化遺産に登録するため博物館を買い取るようだ」と。ただ、日本側に売却されることで「旧日本軍に不利な資料が隠蔽されたり、有利な資料が日本の軍国主義の優越性を示すために利用される」と懸念を。~歴史を正しく伝えねば!

    10」文化財指定の大阪の渡辺邸、保存を求める声があるのに、どうにもならない現実。何のための文化財なのか。全国にも広がる歴史遺産の危機。解体工事が進む旧大阪中央郵便局では、文化財クラスの、建築についての保存の責任問題について裁判中。ましてや、増え続ける文化財の指定解除問題を、どう考える?

    12」町立図書館と一体的に整備されることが決まった明治記念館(朝日町沼保で) 明治天皇が北陸巡幸(1878年)の際に宿泊された由緒ある建物ながら、老朽化が進み、解体が検討されていた邸宅「明治記念館」が保存される。かけがえのない歴史遺産は、後世に悔いを残さないよう保全活用されるよう要望す

    13」旧金沢藩の十村役だった伊東家の旧家で、明治天皇巡幸のため、飛騨地方からヒノキの最高級材を取り寄せて改修された。天皇が宿泊された上座敷の壁一面には金箔が施してあり、上野教授は「随所に匠の技が光り、ここにしかない個性がある」と評価。昭和8年の史跡指定を、生かして保全活用を要望します

    tw12・10・11
    2」菱垣廻船は木造和船「弁才船」の一種で、大阪から江戸まで日用品などを運搬。浪華丸は、国立国会図書館が保存していた図面などを基に当時の材料や工法を可能な限り取り入れ99年に完成。総工費約10億円。大阪湾で試験帆走も実施~貴重な明治期の軍艦のブリッジ、マストの保存もご検討ください

    3」廃止のなにわの海の時空館・初代館長、署名呼び掛け。今年度中に廃止される大阪市立海洋博物館「なにわの海の時空館」(住之江区)に展示されている江戸時代の木造和船「菱垣廻船」の復元船「浪華丸」の保存・活用を。~後世に悔いを残さないよう正しく評価して、公的な援助で保全活用を要望します

    8」利休の茶室「待庵」再現 堺市計画の文化観光施設。14年度末のオープンを目指して堺区宿院の旧市立堺病院跡地に建設する、千利休と茶の湯、与謝野晶子をテーマにした「文化観光拠点施設」の完成予想図を発表。素晴らしい事ですが、昭和38年建築の南宗寺の利休好みの実相庵の建設もご検討ください。

    18」大阪の郷土の誇り、文化財なのに、保存されない渡辺邸。かけがえのない歴史遺産は、皆が大切にして、後世に伝えてゆきたい、その為の文化財指定です。改革が進められて喜んでいますが、莫大な、無駄な税金が、使われています。市長は、歴史、伝統、文化などへももう少し、力を入れて欲しいものです。

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  4. 明治建築研究会20:47

    保存問題tw12・10・12
    3」大阪市立海洋博物館「なにわの海の時空館」の今年度末の閉館をめぐり、日本船舶海洋工学会は、実物大の菱垣廻船「浪華丸」の保存を求める橋下徹市長宛ての要望書を市役所に提出。閉館後、民間業者による施設の再利用を予定。浪華丸については解体するか、再利用の業者を公募するか検討中~税金で再生を

    4」橋下市長は「要望を出し、必要だというなら買ってくれ」と。要望書では史料に基づき復元された浪華丸の学術的価値に触れ、「海運の中心であった大阪の誇りとして市民を鼓舞する」などとして保存を。学術的な意味があるのかもしれないが、税金で存続させべきでないと。~貴重なものは、公費で保存を!

    5」厳しい財政難の中、無駄を省く改革も大切ですが、大阪の歴史、文化などのかけがえのない都市資産は、後世に悔いを残さないよう正しく評価して、文化財にして保全活用されるよう要望します。ましてや、先人たちが、苦労して、保存に努めてきたものは、知恵を出して、守り伝えてゆく、努力をすべきです。

    6」JR東海静岡支社は、浜松市中区南伊場町の同社浜松工場で、不発弾が見つかったと発表。爆発の危険はなく、操業や列車の運行に影響はない。同工場は新幹線の車両点検中。太平洋戦争当時の米軍の16インチ艦砲弾か~戦争の資料として、廃棄しないで、保全・展示されるよう要望します。近現代史研究会


    tw12・10・13
    tw12・10・15
    tw12/10/16
    1」秋田県からの回答。登録有形文化財である能代市議会議事堂については、能代市における庁舎整備計画において今後の扱いがを検討中。秋田県は、地域を代表する文化財として認められた建造物を保存するとともに自治体としてその姿勢について検討するよう能代市に繰り返し依頼しています~保存へのご指導を

    2」半田市が取り壊しの方針を撤回した同市中村町の旧中埜半六邸について、市は半六邸の保存活動に取り組んでいるNPO(非営利組織)法人「半六コラボ」や地元住民と協力し、観光客をもてなす場として整備する計画の策定~地元の歴史遺産の保全活用計画に、大阪から明治建築研究会も応援させてもらいます

    3」旧中埜半六邸は江戸時代から海運業で栄えた豪商の邸宅で、09年に市が買い上げ、当初は大半の建物を取り壊して広場を整備する方針。反対する市民団体が8千人を超える署名を提出し、今年5月には半六コラボが母屋と西屋敷、居宅を耐震改修して活用する計画を市に提示。~素晴らしい保全再生計画案!

    4」菱垣廻船:浪華丸保存、橋下・大阪市長は否定的。船舶学会が要望書提出。「文化的な価値が高く、教育面での効果も大きい」などと保存を。橋下市長は「木造の船を莫大な税金を使って維持するような財政状況じゃない。必要ならば学者が買って」と売却する案も。~厳しい現実、されど、文化遺産は保存を!

    9」シンポジウムの一つとして「大阪の歴史的建造物の保存活用」というテーマで柴田さんが話された内容が今の私の原点。普段よく目にしている古いビル、それらに歴史的背景や設計者の視点がある事を、そしてそれらが、毎日のように壊されている事にその時 初めて気が付きました~感謝、光栄、嬉しいtw!

    tw12/10・17
    1」 建て替え中の歌舞伎座を13年4月開場。新しい劇場は柱を無くして、座席をひとまわり大きくするほか、古典芸能を紹介するギャラリーも併設。劇場部は、桃山形式の外観を踏襲し、高層オフィス部の「歌舞伎座タワー」にも日本建築のデザインを。~歴史遺産、文化財の消失は、少しも報道されない怖さ?!

    2」歌舞伎座。低層部が劇場、高層部が賃貸オフィスの複合ビルで劇場部は、これまでの歴史的なデザインを踏襲し、高層オフィス部にも日本建築のデザインを取り入れて劇場部を引き立てる。~各地で安易に解体される近現代建築。文化財に登録されているもさえも、保存されない。安全性か、新築による儲けか?

    9」原爆復興表す住宅取り壊しへ。広島県は、広島の戦後復興を象徴する広島市中区基町地区の再開発事業で建設した県営基町住宅(13棟、3百戸)を老朽化のため2015年度までに取り壊す方針。~復興を記念すべき都市資産として、後世に悔いを残さないよう正しく評価して、何らかの形で活用する必要は?

    18」批判もありますが、かけがえのない歴史遺産は、後世に悔いを残さないよう正しく評価して、文化財にして保全活用されるよう、関係方面に要望しています。大阪府、市では、自治体改革、財政難を理由に、貴重な都市資産が、解体の危機に瀕していますので、これから保存へ向けての取り組みが忙しくなります

    19」近代化遺産公開:旧明村役場は、明治と大正融合、洋風デザイン。津市は、同市芸濃町の旧明(あきら)村役場庁舎を21日に一般公開。11月30日までの「近代化遺産全国一斉公開2012」(全国近代化遺産活用連絡協議会主催)の一環。~財政難を理由に、解体が心配される反面、理解も進む、万歳!

    20」明村役場庁舎は大正5年建築の木造2階建て。明治と大正期の様相を融合させた洋風デザインの建物で、玄関上にはバルコニーが。明村は明治22年に7村が合併して誕生。1955年、他の4村と合併して旧芸濃町となり、廃村。~かけがえのない歴史遺産は、後世に悔いを残さないよう正しく評価して再生を

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  5. 明治建築研究会19:48

    保存問題tw12・10・18
    3」10月10日は「1010(セントウ)」=「銭湯の日」65年に全国約2万3千軒あった銭湯は、今は5千軒を割った。逆風の中で営業を続ける銭湯には、その土地独特の風呂文化が息づいている~懐かしい都市資産として、後世に悔いを残さないよう正しく評価して、大切にして、文化財として守り育てたい

    4」A最高裁判所の庁舎。外観は目を引くが、耐震性は不足。財務省庁舎は43年に建てられた。耐震性が不足しているが、建て替えは見送られており、今後改修で対応する予定(東京都千代田区)~かけがえのない歴史遺産は、耐震補強をして、文化財にして保全活用されるよう、国が保全再生の手本を示すべきだ

    5」財務省庁舎は、昭和9年に着工、戦時中の資材難のため工事が一時中止、昭和18年竣工。外壁のタイル張りを残した状態で、終戦後は米軍に接収され、接収解除がされる昭和30年までその状態。~貴重な歴史遺産は、補強後、後世に悔いを残さないよう正しく評価して、文化財にして保全活用されるよう要望

    12」建て替え中の歌舞伎座は13年4月開場。劇場部は、桃山形式の外観を踏襲し、高層オフィス部の「歌舞伎座タワー」にも日本建築のデザインを.盛んに、新築はアピールするが、かけがえのない歴史遺産、文化財の保存を、後世に悔いを残さないよう正しく評価しての要望は、完全に無視。酷い日本のメデイア

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  6. 明治建築研究会22:38

    保存問題tw12・10・24
    1」空の駅 来春完成。JR山陰線餘部駅脇にある旧余部鉄橋(香美町香住区余部)の保存部分で、県が進めている展望施設「空の駅」の建設工事が本格化。かけがえのない歴史遺産を、後世に悔いを残さないよう正しく評価して、何故、橋梁全体を、文化財にして保全活用出来なかったのか?残念でなりません。

    2」旧代官所跡地の建築物「保存論争」住民側「狩野派絵師の作品あった」大津市「支出2億円、見合うか不明」大津市瀬田の「瀬田の唐橋」の東側に位置する旧代官所跡地に立つ木造建築物(2階建)を巡り、大津市が難しい判断を迫られている~正しく評価して、歴史遺産として、保全活用されるよう要望します

    3」「貴重な建物」と訴える住民が保存運動を展開して市に買い取りを求めているのに対し、市側は「歴史的な意義付けが明確でなく、多額の公金を投入する価値があるのか今のところ判断が難しい」として慎重な姿勢を崩さない。予算計上するのか、しないのか。大津市は年内に結論を出す方針だ。~前向きに!

    6」「近代建築探訪5」~「淀屋橋周辺の近代建築ウオッチング」雨の中を、回る。建築の歴史だけでなく、戦前、戦後の建築にまつわる話も、貴重であるが、何処まで話していいものか、悩む。近代の名建築で、終戦時、海軍将校が、自害した話なども、ヒューマンストリーとして後世に、伝えるべきだと思うが!

    7」掛川市「山崎家」購入へ 郷土の文化財保全。「格調高い和風建築」明治天皇が地方巡幸で宿泊された旧家「山崎家」(掛川市南西郷)。近代和風建築様式を伝える貴重な建物が所有者の事情で取り壊される恐れが浮上し、市は21日までに購入する方針を固めた。~税金の有効利用、大阪も見習いたいもの!

    8」建物などの所有者は東京都内在住の子孫ら。横山茂さんが長年、住み込みで維持管理を。最近になって相続の関係で建物が取り壊される可能性が。掛川市は、市議会全員協議会で取得方針を表明し、12月定例会で正式承認を得る考え。土地を含めた購入金額は1億円以上。~歴史遺産の再生、文化財に指定を!

    22」大同生命ビルを見学した後、ダイビルの現場を見て驚く。大正時代の旧大阪ビルデイングそのままのように、建設が進められていた。それまで保存にこだわるのなら、何故、現物を保存しないのか、悲しくなる。耐震性、経済性などの理由なのか?レプリカ保存でなく、歴史遺産の保存の意味について、再検討を

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  7. 明治建築研究会19:50

    保存問題tw12/10/25
    1」立川市高松町の「梅ちゃん先生」の面影が消える―国の登録有形文化財になっている「旧梅田診療所」の取り壊しが決まりつつあり、12月から工事が始まる予定。昭和初期から住民に親しまれてきた洋館がなくなることに、地元の人から惜しむ声が~文化財は、安易に解体しないで、予定を変更し保全活用を!

    2」文化庁が「昭和初期の開業医の診療施設の姿をよく留める」と、04年に登録有形文化財に指定、長い間地域の住民に愛されてきた」洋館。明治25年生まれの医師で、祖父の市作さんが診察室や待合室の間に洋風の厚い壁や廊下などを自ら設計したのが診療所の始まり。~解体計画を見直しし、保全・再生を!

    3」文化庁に申請する際、図面や所見を請け負った日野市の1級建築士・酒井哲さんは「地元の左官や大工が当時の最先端の技術で建設。JR立川駅周辺の街並みが激変するなか、歴史の積み重ねを記憶している建造物は貴重だ」と語る。~一度登録しされた貴重で懐かしい洋館を、安易に解体しないで、再生を!

    4」ナチスドイツの犠牲となったロマ民族を追悼するための記念碑がベルリンに建立。生存者やメルケル首相らが参列する式典が。 ナチスの「ジプシー絶滅政策」により強制収容所などで殺害は約50万人。シュミット西独首相は82年に民族を絶滅させようとした「ジェノサイド(集団殺害)」を認定、忘れない

    5」記念碑はベルリン中心部のドイツ連邦議会議事堂の南側に、イスラエルの芸術家ダニ・カラバン氏による記念碑は黒い円形の水盤などから成り、ロマ民族迫害の歴史についての説明板も。ベルリンには2005年にユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)の犠牲者のための記念碑も建設。~迫害の歴史を後世に継承を

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  8. 明治建築研究会23:19

    保存問題tw12・10・29
    8」大阪市は24日、耐震不足で5年間閉鎖されたままの大阪市港区の築港地区の赤レンガ倉庫について、耐震補強工事を施し、集客施設として運営する条件付きで民間事業者を公募する方針を明らかに~かけがえのない歴史遺産は、後世に悔いを残さないよう正しく評価して、文化財にして保全活用されるよう要望

    9」赤レンガ倉庫は、大阪市が99年に6億円で取得、06年度に耐震不足が判明。市は6月、築港地区を大規模集客施設を集めた観光エリアと位置付け、街づくりを進めることを決定。赤レンガ倉庫は、飲食店などが入る集客施設にすることを条件に売却、賃貸する方向で検討~歴史価値にふさわしい再生活用を!

    10」宇佐市では、戦争資料などを展示する「平和ミュージアム(仮称)」構想があり、戦争遺跡を調査している「豊の国宇佐市塾」(平田崇英塾頭)が「映画で使われている零戦を購入してほしい」と要望~戦争遺構の保存要望に、財政難の中、そんなものに税金をかけるなの意見も聞かれる。歴史の正しい評価を!

    11」宇佐市は、制作中の映画「永遠の0(ゼロ)」で使われている「零式艦上戦闘機(零戦)」の実物大模型を1050万円で購入する。市は「宇佐海軍航空隊に配備されていた縁の深い軍用機。平和の尊さ、命の大切さを伝えたい」と。~平和を語り、軍国主義賛美と言われないように、十分気をつけて展示を!

    13」浜松市からの回答。不発弾を貴重な歴史資料として保全活用を。今回発見された不発弾は、太平洋戦争時の米軍製の16インチ艦砲弾、陸上自衛隊の不発弾処理隊を中心として、市民の安全を最優先に、処理をしていく調整を。~安全性を確保して、浜松市民の、将来の貴重な歴史資料の再評価の為にもご検討を

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