29.4.12

シンポジウム 都市環境におけるモダニズム建築の保存・活用の意義 – 東京・大阪中央郵便局再開発事業における文化財保護のあり方 –

 東京中央郵便局の再開発工事が本年5月に完成する予定である。一方、大阪中央郵便局の解体工事が2月に発注された。どちらも国指定の重要文化財としての価値があると評価された建物ながら、文化財として適切な保存方法が選択されたとは言い難い計画である。東京中央郵便局については登録文化財として登録することが検討されているが、これからの日本の建築文化財の保護を考えた時、はたして登録文化財として指定することが妥当と言えるか、大きな課題である。シンポジウムでは、東京・大阪中央郵便局の保存・活用問題を中心に、都市環境におけるモダニズム建築の保存・活用の意義や、市民の意識の問題など、広範に議論を行い、今後のモダニズム建築の保存の方策を探る。 

<主催> DOCOMOMO Japan 
<後援> 日本建築家協会関東甲信越支部保存問題委員会(依頼中) 
日 時:2012年4月28日(土)13:30~17:00(予定) 
場 所:芝浦工業大学芝浦キャンパス801教室 
〒108-8548東京都港区芝浦3-9-14 
JR山手線・京浜東北線田町駅芝浦口から徒歩3分 
地図 http://www.shibaura-it.ac.jp/about/pdf/access_shibaura.pdf 
司 会:篠田 義男(建築家) 
記 録:渡邉研司(東海大学教授) 
参加費:500円(資料代) 

1. 主旨説明 南 一誠(芝浦工業大学教授) 
 東京・大阪中央郵便局の再開発工事に関する一連の経緯、保存に関する市民等の活動を紹介し、本シンポジウムの開催主旨について述べる。 

2. 講 演 
① 建築家 吉田鉄郎と逓信省の建築 (東京大学名誉教授 元日本建築学会長 内田祥哉) 
② 市民活動の意義 -東京中央郵便局を重要文化財にする会の活動を通して- 
(建築家 兼松紘一郎) 
③ モダニズム建築の保存活用の意義 (東京大学名誉教授、青山学院大学教授 鈴木博之)
④ 旧東京中央郵便局の建築史的価値から見た「保存」 (東京工業大学教授 藤岡洋保) 
⑤ 大阪中央郵便局を守る会の活動の意味 (流通科学大学名誉教授 長山雅一) 
(休憩)

3. 討論 司会:篠田 義男(前掲) 

4. まとめ 兼松紘一郎 (前掲) 

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